2024年5月汽水域研究会第13回例会(網走)

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2024.4.3版
テーマ 汽水湖・網走湖の現状と展望

<例会の開催趣旨>
網走湖の水環境改善を目的として建設された大曲堰は、その本格運用開始(2015年1月)から、2024年で9年が経過しました。
この間、網走湖では表層水の淡水化、アオコの発生、カビ臭問題、シジミの産卵不振、青潮発生や、湖畔ホテルでの重油流出事故など、変化する気象状況と社会情勢の中で起こる様々な問題に直面してきました。
本例会では、大曲堰運用開始から9年間の網走湖の水環境と生息生物の状況を辿るとともに、より長い時間スケールでの網走湖と流域環境の変遷を踏まえ、今後網走湖で人間活動と汽水環境の保全のバランスをどの様にとっていけば良いのか、汽水域の自然の特性と恵みとは何かを改めて考えることをテーマとします。

<案内チラシ20240517

<例会プログラム>
趣旨説明 園田 (総合司会)
1. 大曲堰の運用計画から運用まで
建設と運用計画 北海道開発局網走開発建設部 ご担当者
地元の関わり 網走市役所水産漁港課 渡部 貴聴
2. 運用開始後の経過
網走湖の水理的特性 北見工業大学工学部 吉川 泰弘
網走湖の水環境モニタリング結果 北海道開発局網走開発建設部 ご担当者
網走湖産ヤマトシジミ・ワカサギ・シラウオ資源の状況
網走水産試験場調査研究部 渡辺 智治
網走川水系のサケマス増殖の現状と課題
北見管内さけ・ます増殖事業協会 宮腰 靖之
網走湖産ヤマトシジミの産卵生態 東京農業大学生物産業学部 園田 武
3. 中長期的な網走湖の水環境変遷
網走湖の地史 島根大学エスチュアリー研究センター 瀬戸 浩二
網走湖湖底堆積物中の珪藻群集が示す過去40年間の表層環境変遷
島根大学エスチュアリー研究センター 香月 興太
網走湖の水質特性と流域環境 道総研エネルギー・環境・地質研究所 三上 英敏
4. 総合討論
【他水域の事例紹介】 中海本庄工区
島根大学エスチュアリー研究センター 瀬戸 浩二
コメント 西網走漁業協同組合 川尻 敏文
コメント 汽水域研究会会長 山口 啓子
議論
<開催要領>
1.開催日時: 2024年5月17日(金) 13:30~17:30
2.開催場所: 東京農大オホーツクキャンパス講義室 11号館201教室
3.開催方法: 対面 および オンライン公開(申込制、東京農大zoom利用、オンライン質疑応答は無し)、発表1件15分(発表12+質疑3)
4.主催 汽水域研究会
協賛 網走湖シジミ資源対策検討会、網走水産振興協議会、東京農業大学生物産業学部
網走川流域の会

5.参加申込
会場への参加は自由です。
オンライン参加申込
下記URLの申込フォームに必要事項を入力して送信してください。後日、当日のzoom開催案内をメールでお送りします。
申込フォーム
https://forms.office.com/r/ZewDFUZCk5

<主催団体紹介>
汽水域研究会 Japanese Association for Estuarine Science
本会は、国内外の汽水域を対象として研究を行っている個人及び団体の連携を促進し、学際的な研究領域である「汽水域研究」を発展させ、汽水域の保全・修復・持続的な利用等の課題に貢献することを目的とした学術団体です。
活動
学会誌 Laguna(汽水域研究) 1巻(1994)~最新号第28巻
公開ホームページ
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/laguna/list/-char/ja
大会 年1回(2023年度は三重大学で開催)、 研究発表会・例会 年数回
役員・会員数
会長 山口 啓子(島根大学生物資源科学部)
副会長・事務局長 瀬戸 浩二(島根大学エスチュアリー研究センター)
会員数 125名(2023.9.30時点)
研究会ホームページ
http://www.jaes.shimane-u.ac.jp/